現在、債券について勉強しているのですが
日本の証券会社にて債券を見ていて思ったことがあります。
やたらと、「ノックイン」という単語が出てくるんですよね。
この「ノックイン」とはわかりやすく言うと
一定の価格以下になったら強制償還します。
ということ。
すなわち、債券というものは基本的に期日が来たら
その額面金額にて元本の払い出しが行われるものなので
価格の上下に対するリスクを抑えることができるものなのです。
なのにもかかわらず、一定の価格以下になると強制的に償還される。
などという条件が付いていたりするんですね。
こんな条件が付いている以上、正直債券としての特徴、利点が
ほぼなくなってしまいます。
確かに日本からしたら5%などの高い利率が付いていたりします。
ですが、この「ノックイン」という購入者側に圧倒的に不利な条件がある以上
それはもう、購入者側の内容としては、債券の役割を果たしていないものになってしまいます。
もちろん、このノックインがない債券もあるのですが
日本では低金利なので、1%を切るようなものばかりなので
基本的に購入する意味はほぼないですね。
日本の個人投資家にはあまり馴染みのないこの債券ですが
その理由が見えた気がします。
こういった何かしらの条件をつけて魅力的に見せるやり方は
昔から行われてきているものです。
一見魅力的に見えるものも多いですが、ならばなぜ普通のやり方でしないのか。
そこを考えてくると、答えが見えてくると思います。
基本的に制度をややこしくしているようなものや
そのリスクがわかりづらい、数字的に難しく計算されてるけど
得するような気がする。
などのものからは、基本手を引くのが賢明かと思います。
「わからないことはしない」
これが基本です。
ちなみに、外国の債券を購入したいとなった場合でも
日本の証券会社などでの購入は難しいみたいです。
債券というのは本来非常に魅力的なものなのですが、これではもう
あまりなじみがなく流行もしないのもうなずけますね。
海外の社債などの債券の購入を検討する場合は、海外の銀行や
証券会社に口座を持つ必要があり、それには言語の壁や
国際的リスク、維持手数料や維持の困難さ
などのハードルが少々高くなります。
それらのハードルをクリアできる
少し慣れている人でないと厳しいものになりそうですね。
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