易経の読み方、説明書

易というものは、最初はとっつきにくいところがあります。

それは、読み方や専門用語がたくさん出てくるため、
それを知らないと確かによくわかりません。

しかし読み方を知れば一定の法則に従っているだけなので
身近に感じることができるでしょう。

ここでは、易を読めるようになるために必要な情報を
まとめましたので、紹介したいと思います。

 


易の考え方


易経とは中国の昔の書物で、著者は不明となっています。

世の中の理を記した書であり、古く占いなどに使用されていたとされます。

現代の感覚でいう「占い」という捉え方をしてはダメで
かつての中国の皇帝たちが、大切なことを行う前には
占いで吉凶をみて行動を決めたりするなど
偉大なる影響力を持っていたもので
この世の真理の哲学とも言えるような
現代でいう科学のようなくくりであったと思われます。

科学も絶対というわけではなく、今ある現象などを説明している
一つの指標に過ぎないというのは、僕らが気づきづらい部分の一つでもあります。

科学では解明できないことも、むしろ、科学では解明できないことの方が
実際の世の中においては多数を占めるということを僕らは忘れがちです。

かつての中国の考え方としては、原理はちゃんと解明はされていないが
世の中はこのように動いている。

というような哲学をもとに作られているので
よくわからんけどこの理屈で説明すると現実に即している。
などというように、むしろ非常に現実主義であると僕は考えています。

東洋医学を元にした漢方、そしておばあちゃんの知恵
などもそのような考え方ですよね。
なぜか効く。というような物の考え方だと僕は認識しています。

 


易経の構成


易経は一つの書物でありますが

64種類の卦(「か」又は「け」)
というものがあり

それぞれ一つずつの卦全体に対して

・一文
「卦全体に対することば」

・彖伝(たんでん)
「卦の説明」

・象伝(しょうでん)
「卦の解説」

とあり、各爻(こう)に対してそれぞれ

・一文
「各爻に対することば」

・象伝
「各爻の説明」

があります。

 

なお、それとは別に

・序卦伝(じょかでん)
「64卦の序列、流れを記した物」

・雑卦伝(ざっかでん)
「64卦の特徴を一言で表した物」

・説卦伝(せっかでん)
「易の構成と、各小卦の説明を記した物」

・繋辞伝[上下](けいじでん)
「易全体の説明と解説」

という4つの補足の書があります。

 


卦の作りについて


易は陰陽の二つの組み合わせがあり

陽は

陰は

と表現します。

これを6つ並べた物を

「卦」(「か」又は「け」)

と呼び、2パターン×6の、全部で64種類の卦があります。

 

そして、その陰陽一つ一つは

「爻」(こう)

と呼びます。

 


卦の読み方


これらの卦は
上から下ではなく、逆に下から上に数えるのですが

この理由が説卦伝の第三章に書かれています。

「往を数える者は順にして、来を知る者は逆なり。
是の故に易は逆数なり」

往(往く物、過去)を知るには上から順番に
来(来る物、未来)を知るには逆に数える。
だから易は逆から数える。

という理由から下から数えるのです。

 

下から順に

初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、上爻

となっておりそれぞれ

陰は六、陽は九

という数字で表します。

この「解(雷水)」においては下から順に

初六、九二、六三、九四、六五、上六

と表します。

 

なお

初爻はものの始まり、未だ若く芽が出る前であり
二〜五爻が主に、その卦の是非を示しています。

二爻は下の小卦のメインだが、正しい位置としては陰の位置であり
陰の特徴である、陽を助けるという役割を本来担っています。

三爻は下の小卦の上段にあたり、上の小卦との接点になり
下卦の最上位となるため、責任を取らされることが多いです。

四爻は君主である五爻の下の位置として恐れるべきことが多いです。

五爻は君主の位置、上の小卦の中心、その卦のメインとなることが多い。

上爻はものの終わり、事の終わりを記しています。

 

なぜ、陰を六、陽を九と表すかについては
どこかに書かれていたのですが忘れてしまったため
また思い出したり見つけたら解説をあげようと思います。

 

 

さらに、各爻にはそれぞれ

正しい位置(適切な位置)

応、不応(応じている)

というものが存在します。

 

各爻が

初爻は陽
二爻は陰
三爻は陽
四爻は陰
五爻は陽
上爻は陰

というように
下から順に、陽、陰、陽、陰、陽、陰
という位置が、その爻の正しい位置とされ
正しい位置に配置されている方が、理にかなっているため
一般的によい位置とされます。

 

初爻と四爻

二爻と五爻

三爻と上爻

これらの爻が互いに陰陽異なる配置だと
応じている。とされ、バランスのとれたよいものとされます。

 

ただし易というものは
正しい位置や応じているからいいというわけではなく
その他の爻とのバランスや全体とのバランス、
小卦における位置や隣の爻との関係
などにより良し悪しが異なってくるため
詳しくはやはり、その卦の解説を読んで学ぶのがよいでしょう。

 

 例として一つ

63番目に該当する既済(きせい)という卦です。

基本的に易という物は下から数えるのですが
この既済は、下から陽、陰、陽、陰、陽、陰
となっており、これが全て正しい位置にある状態であり

全てが応じているため、いい状態であるとされます。

上にも書いた通り、全てが正位置で応じているから
全てがいいのかというと、そういうわけではないのですが
この卦は、既に済んでいるという意味なので、既済なのです。

 

反対にこの卦は

下から陰、陽、陰、陽、陰、陽となっており
先ほどの既済とは逆に、それぞれ正しくない位置にあるため
未だ済んでいない、という意味で未済(びせい)というのです。

この未済は64つの卦の一番最後
64番目の卦なのですが、この卦が一番最後を締めるというところがまた
深い意味を感じさせますね。

 

 


陰陽について


ここで、陰陽、すなわち

陰と陽の特徴について話したいと思います。

 

陰と陽はイメージとしてわかりやすいと思いますが

陽は主にその特徴として、動く(君主)

陰は主にその特徴として、従う(臣下)

というようなイメージで考えてもらえるといいかと思います。

 

 


小卦について


卦は6つの爻からなる物であるといいましたが

その基本は、3つの爻から成る

「乾(けん)」天
陽が3つ並んでおり、剛健である。

「坤(こん)」地(
陰が3つ並んでおり、従順である。

「震(しん)」雷(動く)
上2つの陰の下から、陽が動き出そうとしている。

「巽(そん)」風
上二つの陽の下に、陰が伏し入っている。

「坎(かん)」水(陥る)
陰の特徴を持つが、その中心には養う陽の特徴がある。

「離(り)」火(付く)
陽の特徴を持つが、その中心は陰なため、何かに付いてそれを成している。

「艮(ごん)」山(止まる)
上の陽にてしっかりとせき止められている。

「兌(だ)」沢(喜ぶ)
溜まっている湖のように、潤し喜ばす。

といったの8つの

「小卦」(しょうか)

が二つ重なりあって一つの卦、すなわち

「大卦」(だいか)

としてできているという考え方であり

「水火既済」(すいかきせい)

「火水未済」(かすいびせい)

などという表現をしたりします。

 

この表が各小卦の特徴をまとめたもので様々な物に対応しています。

 


各言葉の解説


易にはそれぞれ特徴的な言葉がよく頻出してくるため
その言葉の意味についても書いておこうと思います。

「元」おおいに

「亨」とおる

「利」よろし

「貞」ただしき

「吉」きち

「咎」とが

「悔」くい

「吝」おしむ

「凶」きょう

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