序卦伝


序卦伝


序卦伝では、卦の順序とその流れについて説明されています。
非常にわかりやすい一言も付け加えられている場合もあるため
わかりやすいです。
易を学ぶ際には、まず最初に読むことをお勧めします。


上経


1,2天地有りて然るのちに万物生ず。
天地の間に満つる者はただこれ万物なり。

3,故に之を受くるに屯をもってす。
屯は満つる者なり。
屯は物の始めて生ずる者なり。

4,物、生まれれば必ず蒙す。
故に之を受くるに蒙を以てす。
蒙とはこうむる、かぶる者なり。
物の幼きなり。

5,物幼ければ養わざるべからず。
故にこれを受くるに需をもってす。
需なる者は飲食の道なり。

6,飲食には必ず訴えあり。
故に之を受くるに訟をもってす。

7,訟とは必ず衆の起こるあり。
故にこれを受くるに師をもってす。
師とは衆なり。

8,衆なれば必ず比する所あり。
故にこれを受くるに比をもってす。
比なる者は親しむなり。

9,比すれば必ず蓄える所あり。
故にこれを受くるに小畜をもってす。

10,物蓄えられて然る後に礼あり。
故にこれを受くるに履をもってす。

11,履み然る後に安し。
故にこれを受くるに泰をもってす。
泰なる者は通ずるなり。

12,物はもって通に終わるべからず。
故にこれを受くるに否をもってす。

13,物はもって否に終わるべからず。
故にこれを受くるに同人をもってす。

14,人と同じくする者は、物、必ずこれに帰する。
故にこれを受くるに大有をもってす。

15,大を有する者はもって満つるべからず。
故にこれを受くるに謙をもってす。

16,大を有してよく謙なれば必ず喜ぶ。
故にこれを受くるに豫をもってす。

17,豫すれば必ず従うあり。
故にこれを受くるに随をもってす。

18,豫をもって人に従う者は必ず事あり。
故にこれを受くるに蠱をもってす。
蠱なる者は事なり。

19,事ありて然る後に大なるべし。
故にこれを受くるに臨をもってす。
臨なる者は大なり。

20,物、大にして然るのち観るべし。
故にこれを受くるに観をもってす。

21,観るべくしてのち合う所あり。
故にこれを受くるに噬嗑をもってす。
嗑なる者は合なり。

22,物はもって苟も合い已めるべからず。
故にこれを受くるに賁をもってす。
賁なる者は飾るなり。

23,飾りを致して然るのちに亨り尽きる。
故にこれを受くるに剥をもってす。
剥なる者は剥ぐなり。

24,物はもって尽き終わるべからず。
剥は上に極まって下に返る。
故にこれを受くるに復をもってす。

25,復すれば妄せず。
故にこれを受くるに无妄をもってす。

26,无妄ありて然るのちに蓄えるべし。
故にこれを受くるに大畜をもってす。

27,物蓄えられて然るのち養うべし。
故にこれを受くるに頥をもってす。
頥なる者は養うなり。

28,養わざれば則ち動くべからず。
故にこれを受くるに大過をもってす。

29,物はもって過ぎ終わるべからず。
故にこれを受くるに坎をもってす。
坎なる者は陥るなり。

30,陥れば必ず麗す所あり。
故にこれを受くるに離をもってす。
離なる者は麗らかなり。

 


下経


31,天地有りて然るのちに万物あり。
万物有りて然るのちに男女あり。
男女有りて然るのちに夫婦あり。
夫婦有りて然るのちに父子あり。
父子有りて然るのちに君臣あり。
君臣有りて然るのちに上下あり。
上下有りて然るのちに礼義おく所あり。
(夫婦は咸を表す)

32,夫婦の道はもって久しからずなり。
もってこれを受くるに恒をもってす。
恒なる者は久しきなり。

33,物はもって久しくその所に居るべからず。
故にこれを受くるに遯をもってす。
遯なる者は退くなり。

34,物はもって逃るに終わるべからず。
故にこれを受くるに大壮をもってす。

35,物はもって壮に終わるべからず。
故にこれを受くるに晋をもってす。
晋なる者は進むなり。

36,進めば必ず傷む所あり。
故にこれを受くるに名夷をもってす。
夷なる者は傷むなり。

37,外において傷む者は必ず其の家に反る。
故にこれを受くるに家人をもってす。

38,家の道は極まれば必ず背く。
故にこれを受くるに睽をもってす。
睽なる者は背くなり。

39,背けば必ず難あり。
故にこれを受くるに蹇をもってす。
蹇なる者は難なり。

40,物はもって難に終わるべからず。
故にこれを受くるに解をもってす。
解なる者は緩むなり。

41,緩めば必ず失う所あり。
故にこれを受くるに損をもってす。

42,損して已まざれば必ず益す。
故にこれを受くるに益をもってす。

43,益して已まざれば必ず決する。
故にこれを受くるに夬をもってす。
夬なる者は決するなり。

44,決すれば必ず遇う所あり。
故にこれを受くるに姤をもってす。
姤なる者は遇うなり。

45,物は相、遇いてしかるのちに集まる。
故にこれを受くるに萃をもってす。
萃なる者は集まるなり。

46,集まりて上る者、これ升なり。
故にこれを受くるに升をもってす。

47,上って已まざれば必ず困る。
故にこれを受くるに困をもってす。

48,上りて困る者は必ず下に反る。
故にこれを受くるに井をもってす。

49,井の道は革めざるべからず。
故にこれを受くるに革をもってす。

50,物を革める者は鼎のごとく莫し。
故にこれを受くるに鼎をもってす。

51,器を主する者は長子のごとく莫し。
故にこれを受くるに震をもってす。
震なる者は動くなり。

52,物はもって動に終わるべからず。これ止まる。
故にこれを受くるに艮をもってす。
艮なる者は止まるなり。

53,物はもって止まるに終わるべからず。
故にこれを受くるに漸をもってす。
漸なる者は進むなり。

54,進めば必ず帰する所あり。
故にこれを受くるに帰妹をもってす。

55,其の帰する所を得る者は必ず大なり。
故にこれを受くるに豊をもってす。
豊なり者は大なり。

56,大を極める者は必ず其の居を失う。
故にこれを受くるに旅をもってす。

57,旅して容るる所なし。
故にこれを受くるに巽をもってす。
巽なる者は入るなり。

58,入りてのちこれを喜ぶ。
故にこれを受くるに兌をもってす。
兌なる者は喜ぶなり。

59,喜びてのちこれ散ずる。
故にこれを受くるに渙をもってす。
渙なる者は離れるなり。

60,物はもって離れ終わるべからず。
故にこれを受くるに節をもってす。

61,節ありてこれを信ず。
故にこれを受くるに中孚をもってす。

62,其の信ある者は必ずこれを行う。
故にこれを受くるに小過をもってす。

63,物に過ぎることある者は必ず済む。
故にこれを受くるに既済をもってす。

64,物は極まるべからざるなり。
故にこれを受くるに未済をもって終わりとす。

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