【ステップ1】3,第一階層 元型(アーキタイプ)

本日は、人の心の構成要素の最下層

 

「元型」についてです。

 

元型とは何か

元型とは別名「アーキタイプ」とも言います。
ユング心理学を学んでいる人ならよくご存知の部分だと思いますが
生きていく中でそこまで詳しく学ぶ必要がそんなにないため
この部分はさほど重視しなくてもいいかと思います。

がしかし、人として生きる上での根本的な土台になっていることもあるし
変えることのできない、関わり方をどうするかによってしか
影響を及ぼすことのできない、ある種それ自体が自律性を持って動いており
難しい部分ではありますが、知っているほど奥深くおもしろい部分です。

 

なお、ここでいう元型とは
僕自身が少し変更を加えているため
正式な意味とは少し異なる部分があります。

 

その元型のうちのいくつかの例をあげます。

・母(大母、グレートマザー)
・父(大父、グレートファザー)
・師(英雄、老賢者)
・異性(アニマ、アニムス)
・兄弟、仲間
・愚者(陰陽、トリックスター)
・破壊、破滅
・完全なるもの(生、死、美)
(セルフ、自己などとも呼ばれる個性化の部分)

などがあります。
その他

・ペルソナ(社会面)
・シャドウ(未開)
・永遠の少年(子供、純心)

などもありますが、これらの要素は例えば
ペルソナは元型と関わる際の障壁にすぎなかったり
シャドウは自分自身の未開の部分
少年は自分自身の未熟な部分、発達し始めた部分であるなど
それ自体が絶対的、個別的なものではなく
変化して自分になったり大母や大父であったりするなど
元型自体とはせず、僕自身の考え方としては、少し違う部分に位置づけています。

 

この元型という部分は、自分(一般的に自分といわれているような部分)を超えたもの
自分の範疇を超えているもの。

すなわち、自分(自我)と対照的な存在であり、影響力が非常に強く
時には生死を超越するレベルの影響力さえ及ぼします。
本能的に理解できるほどの、かなわない部分であり
自分らにできることは、この部分を変化させたり制御したりするのではなく
うまく付き合うことだけなのです。

 

個性化の過程とは

元型をさらに解説する際に重要な考え方として
「個性化の過程」というものがあります。

「個性化の過程」とは
生まれてから年老いていくまで、またはそれ以降などの
人生の全体の大まかなプログラムのようなものです

その構成要素のパーツとして、元型というものがある。
というふうに考えてみるといいでしょう。

ちなみに、セルフと呼ばれるものは
この「個性化の過程」「自我」「無意識」
これら全てを総合した全体もしくは
全体との関わりや、そのバランスを踏まえたもの
その全体化や個性化の流れ
こういったものが「セルフ」という部分にです。

物も事も総合した全体性。
みたいなイメージで思っていいでしょう。

 

元型の一例

例えば「母元型」の場合の関わり方ですが
人が生きていく上で「母」は絶対に必要です。
その「母」というものの大きな特徴や役割が母元型です。

イメージできる母の特徴として、片面から見た場合の「守り育てるもの」
という側面の他に「守りすぎてすべてを破壊してしまうもの」
というような側面もあるのです。

両方ともの側面を踏まえて「母元型」として存在するのです。
これがその人自身の現実(意識)に現れる場合
大きく分けて二パターンあります。

夢に象徴や直接の母イメージを通して出てくる場合と
実際の母などに投影して出てくる場合です。

仮に自分に実際の母がいない場合でも、元型を無視することはできないため
自分の中にある母イメージというようなものを
母親以外の誰かしら(人自体がいない場合は、物や空想に)に投影して
役割を演じたり果たしたりするのです。

人が成長する段階において、母の役割は必ず必要なのですが
それがいい影響を及ぼす面として現れた場合、守り育てるものとして
大いなる安心感を与えたりします。

逆に悪い面として現れた場合、全てを破壊してしまう恐ろしい存在として現れ
本人の心に苦痛を与えたり、不安を与える結果になったり
場合によっては精神に異常をきたすレベルにまで影響したりするのです。

元型の影響によって、自分の成長の中で必要なその役割を
どうにかして果たそうとさせたり、個性化の流れを果たそうとする。
というような心の動きが起こるのです。

 

それは人の心において必要不必要と判断するような問題ではなく
本来は良くも悪くもなく、ただ存在する、在る。
そしてそれにどのように関わるか、そのことが大切となる。
というようなものなのです。

難しいですね。

 

当サイトにおける元型の立ち位置、まとめ

これらの元型がまず最底辺に存在しており
この元型は個人による違いはなく、万人に共通してあるものです。

ユングの言う、人類という種自体の同一の構成要素のような
共通して無意識の下層の方に存在している
集合的無意識というような部分を意味するのです。

 

個性化の過程の中で
どのような体験経験、経過してきたかによって
その人の「コンプレックス」というものが出来あがったり
一般的な見方では、価値観や性格として扱われたりして
個による違いが生じてきます。

しかし、実際は性格や価値観に属するものではなく
この元型の部分の影響を受けて特徴付いているものである。
ということも、数多くあり得るということなのです。

個性化の過程を滞りなく、それなりに通過できた場合
次の段階へスムーズに移行することができ
劣等感などもない、仮にあったとしても
本人なりに解決しているため問題がない。
そんな人間になるでしょう。

もちろん、100%その段階を滞りなく通過できるような人はいませんし
それが正しいというわけでもありません。
どの段階でどのような関わり方をして、本人なりのどのような結論に達したか。
どういう答えを出したか。

それによって、その後のその人自身の人格の基礎となる。
というようなものに過ぎないのです。

 

 

これが、最下層の第一階層の「元型」の特徴です。

より詳しく学びたい方は
ユング(C・G Jung)彼自身の書いた著書を読んで学んでみてください。

「元型論」(本人著作)

のほか、本人の著書は難易度が少々高いので
本人以外の書籍では

「ユング思想の真髄」(林道義氏の解説本)

などがオススメです。

 

だいぶ難しく書いてしまいましたが
普通の人はそんなに詳しく理解する必要はありません。
普通に生きていて意識する必要のない部分だからです。
精神的に深い悩みや不安や問題を抱えている方や
詳しく学んでみたい場合にのみ、深く学んでみたらいいと思います。

僕の言う「元型」はユングのと、ほぼ内容としては同じものです。

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